リーゼントしゃぼん玉のブログ

八丈島に住んでいます。希望してきました。

「なるほどですね」を考える

おばんです。

リーゼントしゃぼん玉です。

 

はてなブログで話題になっていたので、「なるほどですね」について考えます。

 

なるほどですね~。この言葉と初めて出会ったのは、社会人一年目のある打合せ時のことである。

 

学生時代は一度も耳にしたことはなかった。

また、アルバイトで一所懸命、中学生に国語を教えてきたため、小さじ一杯分の国語に対する自信を持っていた私は、「なるほどですね~」と述べたコンサルのおじさんを鼻でわらった。

そんな日本語ないだろ!と滅茶苦茶面白かったのを覚えているし、見直したら日記にも書いてあった。

日記にこう書いてあった。

 

なるほどですね~がまかり通るなら、へぇーですね~もまかり通るわ!スーツ着た大人がそんなん言うか!わら

 

当時の私は、(笑)をわら と表記する時期だったようだ。

あほすぎて笑う→あほすぎ(笑)→あほすぎ笑→あほすぎ藁→あほすぎわら→あほすぎw→あほすぎwww→あほすぎ大草原不可避→いまのこはどう表現するんだろう

 

(笑)にも歴史があるな。

 

打合せの時、この業界は理系寄りだし、語彙の弱い人もおるやろな、くらいに思っていた。

ところが、働き出して半年もすると、あろうことか私も「なるほどですね~」と使うようになっていた。皆、めっちゃ使うのである。一度言うと辞められない、妙な口当たりの良さがある。なるほどですね~、となってございます。仁義切ってから進めます、尻切れトンボじゃ困る。社会人用語とでも言うべき、変な日本語に浸かってしまった。

 

因みになるほどですね~というときの、なるほど度は5%くらいだと思う。

マジでなるほど!と思うときは、無言でうなずくか、口からこぼれでてしまう、なるほど!である。

 

環境というものは恐ろしいもので、気づけば「なるほどですね~」に違和感を持たなくなっていった。

 

昨年(2022年)のことである。

社会人歴もそこそこ積み、おじさんのステージに入った私は、結構裁量権のある人間に、上司とともに説明をする場があった。

その上司というのが、日本語を大切にする方で、同じ職場になって早々に国語辞典を買え。机に常備しろ。という指導をなさる方だった。私はそういうこだわりがあるおじさんが、大好きなタイプの人間である。

 

説明をする場で、裁量権のあるおじさんが、近年の動向も踏まえ、今後の改善点を教えてくれた。その際に私は

「なるほどですね~」

と言った。その瞬間、上司が肘でグッと可愛い私の横っ腹を押してきた。

お、こりゃ上司からの黙っとれのサインや!と察した私は、それ以降うんともスンともいわず、ただ赤べこのように首を縦に振るおじさんと化し、その場は終わった。

 

会場を出たとき、その上司に

「お前、受け答えもよかったし、ちゃんと向こうの意図汲めててよかったよ。ただ、あれだけはやめとけ。失礼に当たるし、お前が損をするぞ」

と教えてくれたのが

「なるほどですね~」

だったのである。

 

なにがいけないか、私なりの回答を述べる。

①中学で習う国語的におかしい

なるほど、は感嘆詞である。

おぉ!とか、あっ!とか

さてと、とか、こんにちは!とか、そういうグループである。

どうでもいいけど、細かいことをいうと活用しない。

見る→見ない、見よう(ない、う、よう、ます、た、て、とき、ので、ばとか をつけて言い方がかわるのが活用と思っている)

のように変化しない。

 

なるほど!に です はつかない。

だから、敬語・丁寧語になりえない。

 

②なるほどですね は なるほど!感が微塵もない。

真の良くない点はこっちだと思う。

なるほど!っていう、驚きとともに腑に落ち、自然と口からこぼれ出る、「納得感」。

ですをつけると、「納得感」が、まったくなくなる。

なるほどですね~。

ほら、相槌になっちゃってる気がする。

なるほどですね~、の次は「でも」って続きそうな気配があるじゃん。

 

だから、言われて気持ちがよくない気がするんだよね。

 

腑に落ちなかったら、「まだちょっと、バシンとこないっすね~」みたいな反応のほうが、個人的には好感がもてるな。

 

以上が私の見解である。

なるほどですね~と思ったら、コメントやハート、オナシャス。

それか楽天のバナーから水でも買ってほしい。

ではまた。