「4TEEN」石田衣良 を読んだ
おばんです。
リーゼントしゃぼん玉です。
八丈島にも素敵な図書館があり、いくつか本を借りてきて、読み終わったので感想を書きたいと思います。
【あらすじ】
ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。 それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。 友情、恋、性、暴力、病気、死。 出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。
【感想】
いいよね。4人のTEENで4TEENってことだ。
読後感は爽やかだ。読んでいる間も、飛躍やご都合主義が感じられず、実に読み心地がよかった。重松清のきみの友だち、を読んだ読後感に近いかな。
中学生も、馬鹿じゃない。と、思い出させてくれるいい作品でした。
自分自身だって、中学生のころと変わったところなんて、そんなに多くないなって再確認しました。
おすすめ。
価格:693円 |
【雑感】
これ、自分には友達などいないと思っている未成年者が読んだら心をやられる気がする。この4人みたいな、でこぼこがカチッとはまる友情って、稀なんじゃないかな。
みんな、安心してくれ。大人になってからでも、案外友達ってできたりするものだから。
ウニみたいな自分の個性を、学校や社会でさらけ出して、傷ついたり受け入れられなかったりして、自分のトゲが少しずつ削れたり、トゲが柔らかくなっていって、だんだんでこぼこがはまる人が現れてくるって、思ってます。
トゲがなくなることは、とっても悲しい気持ちになるけど、トゲがなくなるたびに、大人の階段を上ってしまうんじゃないかなと思います。
だから、自分のトゲを晒してみないことには、友達にはなれないぜ。
黙ったままじゃ、一生ひとりぼっちさ。
ひとりぼっちも、素敵な生き方だと思うけどね。
★図書館に感謝額★
1400円(税抜き) 総額1400円