おばんです。
リーゼントしゃぼん玉です。
随分と久しぶりになってしまいました。
昨日は雷がすごくて、壁に映る光を見ているだけでも目がチカチカするほどでした。
折角なので、雷について考えてみようと思います。
・雷の発生原因をおさらいします。
①雲の中の塵がぶつかり合って、プラスの電荷とマイナスの電荷が溜まる。
②雲上方にプラスの電荷が溜まる。下方にマイナスの電荷が溜まる。
③雲の下方にマイナス電荷が溜まったことで、地上はプラス電荷が集まる。
③雲からマイナス電荷が地上のプラス電荷を目指して、小さな電流が地上に流れ、通電する。(呼び水みたいな感じ)
④地上から上空に向けて電気の柱が登る。=落雷
落雷と言いますが、物理現象的には登雷がふさわしいような気がします。
電気の分野はそういうの多いですよね。電気のプラスマイナスとか、物理現象と逆に名前ついちゃってるやつ。
・雷が鳴ると「くわばら、くわばら」という理由
これも有名な話ですね。
平安時代、菅原道真は都に大きな未練と恨みを抱きながら大宰府に左遷され、その地で亡くなりました。死後、あまりにも大きな恨みから怨霊となり、都に雷を雨のごとく降らせました。日本三大怨霊の一角です。
その道真が、都にいる頃に収めていた地が「桑原」です。
都に雷を雨のごとく降らせたとサラッと書きましたが、道真が亡くなってすぐに都の偉い人がポンポン亡くなったり、清涼殿という建物が落雷で焼失したりと、都はさんざんだったそうです。
そんな都の中で、雷の被害がなかったのが、道真の所領だった「桑原」だった。
だから、雷に恐れおののいた人たちが「ここは桑原でっせ、落雷勘弁してくれや!」ってことで「くわばら、くわばら」と言うようになったということです。
昔は科学的目線がなかったので、今よりも呪術や怨霊が生活に密着していたんですね。
因果を事象で紐付けて、噂が真実となる時代、そんな時代だったのでしょう。
今風にいうと、集団催眠にものすごくかかりやすい時代だったんじゃないかな。
夢枕獏の描く陰陽師の世界観だと、そういう雰囲気を感じ取れます。
・「雷」の字の由来を考える
雷の田は、たんぼの田ではありません。昔、雷という漢字は雨かんむりに「畾(ライ)」と書いていました。畾は回転する形、を意味する時のようです。空気の塊がぐるぐる回転する、と考えると、昔の人も雷の性質をよく捉えていたのだなと感心します。靁
変換で出てきた。すごい。
形成文字ですね。意味は雨、音は畾で成り立っている漢字です。
今は、簡体字になったので雷と書くようになりました。簡体字は簡単だけど、成り立ちがわかりにくくて結果として力技で覚えるしかなくて、逆に大変かもしれません。
何も考えず二億回書いて読んで覚えることに挑戦できた若かりし頃だからこそ覚えられたのかもしれません。全国の小学生に拍手。その勢いで何も考えずに英単語3000語くらい覚えてしまえ。
僕はもうおじさんですが、若い時に塾で国語を教えていたことがあります。
授業では、こんな感じの話をたくさんして、教養と「なんで?」、「どうしてそうなる?」という問いを雨のように降らせるスタンスでやっていました。
当時の生徒さんはどう思っているか、確認するのも怖いですが、みんな自力で「なんでこれはこうなんだ?」と考える傾向を強くできたんじゃないかなと自負しております。
たまに脳トレを兼ねて、こういう風に整理するのも楽しいですね。
ではまた。